カンパーニア州
ソレント周辺ドライブ 〜ナポリ湾側〜
ソレントからナポリへ続く国道をドライブしていると、左手にナポリ湾を、正面には裾野を広げ優大に聳え立つヴェスヴィオ山を望むことができる。
その途中、ポンペイの遺跡がちょっぴり垣間見える場所がある。
古代遺跡を見ながら、当時の暮らしぶりを想像するのが好きな私は、この場所を通る度、車の中から日常のワンシーンとして見ることができる、紀元79年ヴェスヴィオ山の大噴火によって火山灰に埋もれてしまい今だ発掘作業が続いているポンペイの全盛期の豊かな暮らしぶりを想像していた私。
それも、国立ナーポリ考古学博物館でポンペイから出土された数多の鮮明なモザイクや彫刻品、壁画などを目にした後は、その想像も更にグレードアップし、何とも言えないこの臨場感溢れるドライブが密かな楽しみだった。

ポンペイからソレント方面へ少し戻ったポンペイの隣町カステッランマーレから、ロープウェイに乗り上昇していくと、ヴェスヴィオ山より標高の高い山、モンテファイートへ到着する。
ここは、栗がたわわに実る秋(昨年は10月中旬以降)、“栗祭り”が催される。
実が大きく、栗本来の甘味と、しっとりした食感がたまらなく美味しい栗を堪能できる!!!
お祭りでは、栗のシロップ漬けや、栗の蜂蜜など販売していたり、日本のお祭りと同じように、おもちゃ屋や綿菓子屋、射的屋などのテキ屋が出る。
面白かったというかイタリアならでわだと思った出店は、日本のお祭りに欠かせないお好み焼屋やたこ焼き屋に相当する、パニーノ屋がそこにあったこと。
ちょっと違和感を感じたけど、そこで作っていた焼き立てのサルシッチャをパンに挟んで温めて供してくれるパニーノは、とっても美味しそうでした。。。
本当は食べたくてたまりませんでしたが、その晩は外食することになっていた為、空腹と未練を抱えたまま泣く泣くこの地を後にしました。。。

モンテファイートを車で少し下った所にある小さな町、サンタ・マリーア・デル・カステッロから、ちょっと山道に入っていくと、そこには野生のモーラ(黒イチゴ)の木があちらこちらに実をつけている。
あちらこちらにあるモーラを夢中になって採っていた時、なんだか自然を肌で感じて心地よい気持ちになった。それを採れるだけとってビニール袋に入れ持ち帰り食後のデザートにしました。
そして、この場所の醍醐味は何と言っても、サレルノ湾側が一望できる絶景を見下ろせること!
どこへ行っても、何をしていても、この大自然を肌で感じることが出来るソレント半島の魅力はまだまだ尽きない。

サンタ・マリーア・デル・カステッロを後に、山道を車で下って行くとアローラの町を通過する。
ちなみに、この町には私が一番気に入っているオステリーア“CANTINA TORRE FERANO”がある。
このお店については、食べ歩きのコーナーで詳しく述べることにして、
山を下りきると、始めに書いたソレントとナポリを繋ぐ国道へ出る。場所は、メータと言う名の小さな町。
メータから、今度は右手にナーポリ湾を望みながら、国道をソレント方面に進むと、ピアノ・ディ・ソレント→サンタネッロを経由してソレントへ戻ってくる。
そのままソレントを通過し、緩やかな坂と険しいカーブが続く国道を更に進んで行くと、友人が住むソレントの隣町“マッサ・ルブレンセ”に到着。
私は、この町で数ヶ月暮らしたが、観光客がほとんどいない地元民ばかりの保守的な町。でも、毎日のように八百屋やバールで顔を合わせ挨拶を交わす遠く離れた異国から来た東洋人の私を、持ち前の人の良さと陽気さで即受け入れてくれた彼ら。いつも穏やかな笑顔が印象的だった。
街の中心は観光客で溢れているソレントだが、中心部からちょっと離れ、こうして街道沿いをドライブしていると、山の段々畑のリモーネ(レモン)やチェードロ(大きいレモンの一種)の木、オリーヴォ(オリーブの木)やワイン用のブドウの木、ズッキーニやフェンネル、真っ赤なトマトなどなどの野菜畑、どこまでも広がる紺碧の海、そして自然と共存する地元の人々の穏やかな日常の生活風景を目にすることができる。
春は桜が咲きそしてサクランボ(チリエージェ)が実り、夏はブーゲンビリアやハイビスカスなど色鮮やかな花々が咲き、キューイやグレープフルーツ(ポンペルモ)、イチヂク(フィーコ)やサボテンの実(フィーコディンディア)、野生の黒イチゴ(モーラ)などフルーツがたわわに実を結ぶ。
秋は、柿や栗、黒く熟し鈴なりに生っているオリーブたちも今か今かと収穫を待っている。そして冬は色鮮やかなオレンジが寒空に暖を感じさせてくれる。
ソレント周辺食べ歩き 〜ナポリ湾側〜
カンティーナ・トッレ・フェラーノ
ヴィーコ・エクゥエンセの高台の町アローラにある、自家農園を持つトニーが経営するオステリーア。
このお店は、高台に位置するので、気候が良い日は、ナポリ湾を一望でき、ソレントなどの町を見下ろせるテラスで食事できる。
私たちは、いつもここで午後1時半頃から昼食を始め、午後4時半ごろまでゆっくり時間をかけて食事を堪能した後、敷地内の木陰に設置してあるハンモックに横になり、満腹の胃を休め、心地よい風とやわらかな陽光に身を包まれながら夢の中へと導かれていく。
どのくらいの時間が流れたのか自然と目が覚めた後は、カッフェナポレターノで締めくくり、夕方6時ごろこの店を後にする、
友人にとっては日常的でも私にとっては何とも贅沢なスローライフ的時間の過ごし方をしていた。



友人が私を連れて行ってくれるお店は、食材が新鮮で、懲りすぎない、素朴な郷土料理を出してくれる店が多く、中でもここのワイン、オリーブオイル、チーズ類、野菜類はほとんどが自家製で、美味しさナンバーワン!!!
近所の牧場から仕入れた牛乳で作った甘味の濃いリコッタチーズや18ヶ月熟成させたプロヴォローネチーズ、自家農園で採れた自然のままの甘味と酸味が生きているポモドリーニや、味が凝縮されピリッと辛い濃い緑色のルーコラ、薄ーくスライスしカリッと揚げたジャガイモ、秋限定フンギポルチーニのグリル、地元ソレント牛をグリルし海塩で食すジューシーなタリアータ、滑らかな口当たりのインゲン豆をじっくり煮込んでいろいろな形のナポリの乾燥ショートパスタ“パスタコルタ”を混ぜたパスタ・エ・ファジョーリ、牛肉を甘ーい玉ねぎたっぷりを使って煮込んだジェノヴェーゼなどなどこの地方の郷土料理を、変に飾らず1人前をイタリアらしい大皿でドーンと山盛りにだしてくれる。
しかも、トニーが収穫したアリアニコ種から作られる赤ワインは、香り高くこの地に生育するモーラ(黒イチゴ)の風味がし、すっきりした飲み口で料理が進む!
豚肉をこの赤ワインで煮込んだ料理も美味しかった。
こちらでサーヴィスされる田舎パンも塩気と小麦粉のあま味が噛めば噛むほど味わい深くなり、後を引く美味しさなのです。



ドルチェは、自家製リコッタチーズ入りのシチリア伝統菓子カンノーリやナポリの正月には欠かせない伝統菓子ストゥルッフォリはとても美味しい!

トニーが育てている白ワイン用にするにはまだ早すぎるが、食すには絶好の時期の白ブドウをトニーに勧めれれて頬張った瞬間、ブオーノ!と言葉にならない声が私の口から溢れた。糖度が高くてほんとにおいしかった。ちなみにこの1週間ぐらい後に、同じものを食べた時は、甘味より酸味が勝ってしまっていた。
私の親友がソレントに遊びに来ていた昨年10月、ラッキーなことに、ちょうどワイン用のブドウの収穫の最中だったこの店に食事に来た私たちは、収穫して絞りたてのぶどうジュース“モスト”を試飲させてもらえた。友人も私もブドウの芳醇な香りと濃縮された甘みに感動!




アクアパッツァ
ピアノ・ディ・ソレントの港へ降りる途中にある、リストランテ。カジュアルな作りだが、前面ガラス張りの店内からは、目の前にある砂浜に打ち寄せる波やどこまでも続く水平線を望むことができる。夜はピアノバールになるこの店には、店内の天井に埋め込まれているスモールライトがムーディーな雰囲気を演出しているのだろう。と、思う。。。なぜなら、夜は行ったことがないのでこれはあくまでも私の想像に過ぎません。気候が良い日は、目の前の砂浜に降りられるテラス席で心地よい潮風と、心が安らぐ波の音をBGMに食事を頂く私たち。
このお店のメニューで一番のお気に入りは、何と言っても“魚貝のリゾット”魚貝のダシがよく出ていてお米もほどよい硬さで美味しい!それから、まとう鯛とジャガイモのオーブン焼きや、バルサミコ酢風味のイカ・ひよこ豆・ルーコラのサラダもおいしかったです。

アンティーコ・フランチスキエッロ
ソレントからマッサルブレンセの町の中心へ行く途中にある創業100年ぐらいのリストランテ。古いクチーナや店内にはアンティークな物が無造作に飾られ、ガラス窓の向こうには自家オリーブ農園が広がり、その先にはカプリ島が見える。

店内にある丸いテーブルに並べられた自家製アンティーパストや、ワゴンで運んできてくれる、フラーゴリーネのタルトや、デリッツィア・アル・リモーネ、ズッパイングレーゼ、プロフィッテロール、クレームキャラメルなど種類豊富な自家製ドルチェは食事の起と結に欠かせない。中でも、栗の収穫後に季節限定で登場する“モンテビアンコ”いわゆるモンブランは、栗を贅沢に使った濃厚なお味。こんなにおいしいモンブラン、生まれて初めて食べました。秋限定のプリモピアット、フンギポルチーニの手打ちタリアテッレや、定番の一品、小海老とズッキーニのサフラン風味手打ちタリオリーニもかかせない。




ダ・ミケーレ
マッサルブレンセの港にある、家庭的なリストランテ。
先代の後を継いで息子が厨房を、娘がフロアを切り盛りしている。ちなみに、マンマは会計係。
観光客があまり来ないマッサの港にあるこの店で、大好きな海を眺めながら、私好みの飽きのこない味付けのお料理を食べている時が、一番心が安らいだ。
のだが、しかし、、、悲しいことに、今年もあのお気に入りの“スパゲッティ・コン・ポモドリーニ”が食べられるーと期待を胸にワクワク気分でリストランテへ行ったのだが、、、、んー???なんだか味が全然変わっていました。。。。ショック。他の料理も何だか去年と違う味。。。何でだろう?と友人に質問したけど、彼にも原因はわからなかったらしい。去年いたコックさんが今年はいなくなっていたことが影響しているのかも???

この地方の伝統料理、レモン風味の牛薄肉のソテー“スカロッピーネ・アル・リモーネ”は、酸味があまり強くない甘みのある香りが高いソレントのレモン果汁をソテーした牛薄肉と絡めた一品。(写真左)
プチトマトとバジリコ、ニンニク、海塩、EXヴァージンオリーヴオイルだけのシンプルパスタ“スパゲッティ・コン・ポモドリーニ”(写真右)
直径&長さ1.5pぐらい筒型乾燥ショートパスタ、トゥベットーニに、かじきまぐろと燻製プローヴォラチーズを絡めた料理、この地方ならではの一品。
幅約1p長さ約5p程のナポリ伝統手打ちパスタ、モチモチしたシャラティエッリと魚貝のパスタ。
ソレントレモンとEXヴァージンオリーヴオイルをかけて食べる脂がのったリッチョーラ。



お菓子屋&BAR&パン屋
☆マッサルブレンセの町の中心にあるBARの、アラビカ種豆100%で抽出したカッフェは、苦味は控えめ、酸味はなく、コクとまろやかさと香りがとっても美味しい!

☆マッサルブレンセの隣町サンターガタにあるBARの、カスタードクリームが入ったスフォリアテッラ・フロッラに似た形のドルチェ“サンタローサ”は、朝食にも食後のデザートにもおやつでもいつでも食べたくなる地元の人に大人気のお菓子。

☆ソレントからナポリに繋がる国道沿いに、自家製生ハムやチーズ、ピッツァを販売しているお店“OASIS”で食べられる、生地はモチモチのピザ生地に、程よい塩加減の生ハムと濃厚牛乳の味モッツァレッラチーズを挟んで二つ折りにして焼いたパニーノ“サルティンヴォッカ”また食べたい!


ナポリ
スパッカナポリを散策していると、思わず買い食いしたくなってしまう、ピッツァ屋や、揚げ物屋、お菓子屋など が点在している。
そして、色とりどり、多種多様な乾燥パスタが右写真のように、軒先にぶら下がっている。


☆スパッカ・ナポリにある、サン・ドメニコ・マッジョーレ教会の真向かいにあるお菓子屋“GIOVANNI・SCATURCHIO”の定番ドルチェはもちろん、季節限定(昨年は12月に購入した)手作りマロングラッセはしっとり大きな栗の甘みが濃厚で最高に美味しい。

☆ウンベルト1世のガッレリアの入り口にある、お菓子屋“MARY”の出来立てアツアツ“スフォリアテッラ”は地元の人も並んで買ってるよ!ちなみに私は、タルト生地にリコッタクリームが入った“スフォリアテッラ・フロッラ”が好き!

トレド通りからスペイン人地区へちょっと入った脇道にあるトラットリーアや、サン・カルロ歌劇場近くのトラットリーア、ダンテ広場のピッツェリーアなど、街中の定食屋さんは、安くて美味しい。
(場所は覚えているけど、お店の名前や住所など、控えるのを忘れてしまいました。。。)





カゼルタ
カゼルタは、美味しい水牛のモッツァレッラチーズが作られる地区。

☆南カゼルタにあるチーズ製造所“BELLO・PEDE”の、脂肪分が高い水牛のモッツァレッラや、濃厚な生クリームが中に入ったプーリア州特産の“ブッラータ・プリエーゼ”、食べたら判ります、この美味さ!
鮮度が命のフレッシュチーズたちをイタリアへ来たら是非召し上がってください。チーズ観変わりますよ。


☆カゼルタの王宮を見学後、新市街にある、リストランテで食べた、“水牛モッツァレッラチーズとプチトマトとバジリコのピッツァ”は、生地はモチモチ、チーズは濃厚で美味しかった。


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